海外での子育てでは、子供の日本語のために日本語の絵本を読み聞かせしている親は多いと思います。
ですが、実はドイツ語の絵本もかなり面白い!
英語やヨーロッパ言語ならではの、音韻を踏んだストーリー展開って、奥が深いんです。

そこで今回は、自宅にある絵本コレクションの中から、これは!!というドイツ語絵本のおすすめを紹介したいと思います。ノンの通っているプレイグループでの読み聞かせに使われているものや、友人の幼稚園の先生におすすめされたものもあります。

さすが絵本だけあり、分かりやすいドイツ語で面白く描かれているので、ネイティブじゃない私も十分に楽しめます♪
ドイツ語の絵本選びの参考になれば嬉しいです(^^)



 

3歳児からのおすすめドイツ語絵本!ドイツ語圏の子供にも人気の5冊♪

Kleiner Eisbär: Wohin fährst du Lars? | Hans de Beer



ホッキョクグマの子、Lars (ラーズ) の物語。

お父さんと一緒に楽しく過ごす毎日を送っていたはずが、ある日目を覚ますと、大海原にひとりぼっち!
なんと寝ている間に、氷が割れて流されてしまったのです。



流れ着いたところは、緑色の木々や、色とりどりの花が咲きあふれる島。
真っ白の氷と海しか知らないラーズにとっては、初めて見る世界!
ここはいったいどこ・・?

ホームシックになってしまったラーズを、おうちに帰るお手伝いをしてくれるのが、カバのおじさん。
島の生き物たちの力を借りながら、ラーズが無事にお父さんのところへ帰るまでの物語は大人もドキドキ・・。



とても親しみやすいイラストで、使われているドイツ語も分かりやすく、物語にスッと入り込んでいけます。

ノンが3歳のときから読み始め、4歳の今でもお気に入りの1冊(*^^*)
他のシリーズも出ているので、何冊か集めてみようかな?と思っています。


『Kleiner Eisbär: Wohin fährst du Lars?』
作・絵   : Hans de Beer
出版社   : NordSüd Verlag
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Vom kleinen Maulwurf, der wissen wollte, wer ihm auf den Kopf gemacht | Werner Holzwarth



1匹のモグラが、もう太陽が出ているかどうか確かめようと土の中から出てきたちょうどその時、
頭の上に落ちてきたのが・・・ “ ウンチ ”!!

一体だれがボクの頭にウンチをしたんだ!!と怒ったモグラは、
犯人を突き止める旅に出かけます。



「キミがボクの頭の上にウンチをしたのかい?」
ウサギや山羊などの、いろんな動物にたずね歩きます。

心当たりのない動物たちは、
「違うわ。だってワタシのウンチはこんなだもの」

と、実際にウンチをして見せてくれます。



なかなか犯人が見つからず、困り果てていたモグラのところにやってきたのが、ハエ!
ウンチに詳しいハエが教えてくれた、犯人とは・・・!?


これは、ノンの通っているプレイグループの読み聞かせで使われていた絵本の一冊で、私の一番のお気に入り!
ストーリーが面白いだけでなく、それぞれの動物のウンチを見た時のモグラの表情や気持ちが、面白く表現されているんです。

また、動物のウンチはそれぞれ違うんだよ、ということを、絵本を通じて子供に教えてあげられるのもいいなーと思っています。



『Vom kleinen Maulwurf, der wissen wollte, wer ihm auf den Kopf gemacht』
作   :Werner Holzwarth
絵    : Wolf Erlbruch
出版社  : Peter Hammer Verlag Gmbh
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Ein neues Haus für Charlie | Doris Lecher



ある日、お友だちのかたつむりたちと早さを競うことになったチャーリーは、そのレースの途中、人間に踏まれて大切なおうちである、『殻』を壊されてしまいます。
悲しみに打ちひがれるチャーリーですが、お友達に励まされ、新しいおうちを探しにいくことになりました。



あたらしいおうちになりそうな、空き缶に入ってみたり、空になった牛乳パックに入ってみたりしますが、そこにはすでに住人がいたり、居心地が悪かったり・・・。
なかなか気に入ったおうちが見つかりません。



さて、チャーリーに新しい素敵なおうちが見つかるのでしょうか!?


こちらも、プレイグループの読み聞かせで読まれていた絵本。
まず、絵がとても詳細に描かれているのが印象的です。
地面に生きる生き物たちの目線で描かれているのも新鮮。

お話のオチもとっても素敵なんですよ(*^^*)
子供にとっても、新しい刺激になること間違いナシです!



『Ein neues Haus für Charlie』
作・絵  : Doris Lecher
出版社  : Beltz Gmbh
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Die Schnecke und der Buckelwal | Axel Scheffler, Julia Donaldson



港がある海辺の岩の上で暮らす、やどかりたち。

代わり映えのしない毎日に退屈している一匹のやどかりは、毎日海の向こうを眺めては、どんな世界があるのだろうと夢を膨らませます。



「誰かボクを、海の旅へ連れて行ってくれませんか」

退屈に耐えかねたやどかりは、岩にそうメッセージを残すと、それを見た1頭のくじらが、なんと大海原の旅へと連れて行ってくれることになったのです!

海と空しかない、広ーい世界。
南極ではペンギンに会えたり、初めて見る世界にやどかりは大興奮!



そんな旅の途中、ハプニングが起こります。
くじらが浜辺に座礁してしまうのです。

今度はやどかりがくじらを助ける番!
一生懸命知恵をひねるやどかり。どうやってくじらを助け出すのでしょうか。


「THE GRUFFALO (グルッファロ)」のお話で有名な、Axel Scheffler の絵本。
この作者の絵本の魅力はなんといっても、音韻を踏んでストーリーが展開していくこと。

声に出して読むと、語尾が揃っていてとてもきれいに耳に入るんです。
お話もドキドキする展開が必ずあって、読んだ後に心地良~い感動が得られます。

これぞプロの絵本作家!!
おすすめです👍



『Die Schnecke und der Buckelwal』
作   : Axel Scheffler, Julia Donaldson
絵   : Axel Scheffler
出版社  : Beltz & Gelberg
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Lieselotte ist krank | Alexander Steffensmeier



ドイツ語圏の子ども達におなじみ、郵便配達のお手伝い牛の Lieselotte (リーゼロッテ) シリーズ本の一冊。

朝起きるとなんだか調子がおかしいリーゼロッテ。
お医者さんに診てもらうと、どうやら風邪をひいたようです。



薬を飲んで2~3日ゆっくり過ごしていたら治るよ、と言われたリーゼロッテ。
小屋の中で、農婦が本を読み聞かせてくれたり、お友だちのにわとりたちと遊んで過ごす日々を送ります。



ある青空が広がる気持ちのよい朝。 
すっかり良くなったリーゼロッテは、農場の動物たちが外で元気に遊ぶ様子をみて、自分も外に出てみたくなります。

もう外で遊んでもいいか聞きに行こうと、農婦を探しまわりますがどこにもいません!
一体どこに行ってしまったのでしょうか・・?


ストーリーもさながら、細部まで丁寧に描かれたイラストがとても楽しい絵本。
お話に出てくるキャラクター一人ひとりもとても表情豊かに描かれていて、物語にスッと入り込めます。
楽しいハッピーエンドで、リーゼロッテの優しさに心温まるはずですよ♪



『Lieselotte ist krank』
作・絵 : Alexander Steffensmeier
出版社  : FISCHER Sauerländer
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さいごに

ヨーロッパの絵本は、物語や絵のクオリティが高く、ホントに芸術作品というにふさわしいなーといつも思います。

お話が音韻が踏んであるものだったときには、感動!
声に出して読むと、本当に美しいんです。

日本の絵本とはまた少し違った感じを楽しみながら、じっくり絵本の世界を味わいたいですね♪
自分のドイツ語のボキャブラリーも、絵本を通じてずいぶん増えたように思います(^^)


 

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